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「平日休み」
よく患者さんから「歯医者さんは、木曜日に休むけど業界で決まっているんですか?」と尋ねられます。確かに、周辺の歯科医院を見ると平日は木曜日か水曜日、そして日曜日、祝日に休診日を設けているところが多いですね。
結論から言うと、全く決まっていないのです。
当院の歴史から見ても、平日は休まず土曜日の午後からと日曜日に休診することが多かったです。
「週休二日制」
世の中で週休二日制が一般的となり、一週間に40時間を基本として勤務することになりました。また、これに合わせて土曜日にしか来院できない患者さんも多くおられます。
ただ、歯科医療も様々な処置をする中で、他の医療機関と連携を取らなければならないことも多くあり、患者さんに安全に診療を受けていただくためにも、お互いその診療時間内に医療行為を行うことが必要であると考えています。
「実は会議が多い」
では、水曜日や木曜日には何をしているのでしょうか?
休養や趣味に勤しむこともありますが、実はこの日をめがけて様々な会議があります。
歯科医療の半分は、診療室で行われますが、あとの半分は公衆衛生の活動が多く、行政との会議や教育委員会との会議、有識者会議などいろいろ実は忙しくしているのです。
もっともこれらの会議は行政主導ですので土、日には行われないのです。
さらに、歯科医師会の仕事や会議も集まりやすい木曜日などに設定されています。
つまり、開業歯科医師は、日曜日にやっと休める程なのです。
「平日休みのいいところ」
歯科医院のほとんどは、個人開業医です。ですから、銀行へ行ったり、区役所など様々な手続きなど平日でないとできないことが意外と多く助かっています。
また、家族の学校行事に参加したり、ちょっとすいているショッピングモールへ出かけたりとお得に過ごすこともできます。
「ホワイトニング専門の歯科衛生士」
当院には、日本審美学会認定、ホワイトニングコーディネーターの歯科衛生士が2名います。
歯科衛生士であることをベースにして、より専門的にホワイトニングについて研鑽しています。患者さんに安心してホワイトニング治療を受けていただくために十分なカウンセリングと治療を行っています。
「美白ブームと歯のホワイトニング」
美白ブームに乗って歯のホワイトニングも盛んに行われています。今は、薬品や器材も進歩してホワイトニング中も不快な症状を少なくして白い歯を手に入れることができるようになりました。
「茶渋、ステイン、加齢」
日頃から気を使って磨いていても少しづつ、茶渋などの着色が目立ってきてしまいます。また、加齢などによる着色も避けられません。
「メンテナンスで白くなることも」
多くの場合,歯のメンテナンスで来院されると歯石取りと同時に歯の表面をやさしく研磨することによって歯、本来の色になります。
「自然な白さを求めたい」
もっと自然に、白く、さらに若々しくありたいなどのご意見をいただきます。では、白い歯ってどんな白さでしょう?
人はそれぞれ、肌の色が違うように歯の色も様々です。
極端に白い色は避けたいもの、自分の思うイメージと治療する側のイメージを色というだけで合わせることはとても難しいのです。
「まずはご相談を」
歯の質、表面のエナメル質の厚さ、むし歯等の治療経験。いろいろな状況を踏まえて、ある程度のゴールを設定してホワイトニングを考えるといいでしょう。
まずは、ご相談をお待ちしています。
謎の暗号
次は自分の番かと並んでいると、歯医者さんはいろんな暗号を話していることが気になります。隣で衛生士さんが書き込んでいるのものぞきたくなるもの。
ここでは、よく聞かれる内容を少しお話します。
CO(シーオー)
以前はC1,C2,C3などむし歯の進行度によって分類してましたが、今はむし歯は全てC(シー)です。
では、COってなんでしょう?これは、健康な歯ではあるけれど、むし歯の一歩手前、検診ではなく歯医者さんでよく診てもらって、治療か、進行しないような指導を受けてください。という歯です。
/(しゃせん)
健全な歯です。むし歯はなく一度も治療を受けてない歯です。
歯肉の状態、歯垢の状態
むし歯の他にも、歯肉炎と歯垢(プラーク)の状態についても診査しています。これにも0、1、2とグレードがありその炎症の広がりや歯垢の付き方などにより診査します。
ABC と123
歯には前歯、犬歯、臼歯などいろいろな名前がついています。さらに、上下左右に同じ名前の歯が4組あります。そこで、歯には歯式や歯番といって簡易的に番号を付けて識別しています。乳歯は、ABCであらわしていますし、永久歯は123です。
どうでしょう。ちょっと、検診のとき耳を澄まして聞いてみてはいかかですか?
「検診結果のお知らせ」をもらう前に状態がわかるかもしれませんよ。
今は真っ最中
春になると学校では、健康診断が行われます。内科、耳鼻科、眼科、そして歯科。これは、法律で決められていて新学期から6月末日までに行うことになっています。ですから、この季節は大忙しなのです。
歯医者さんは、外来診療をお休みして学校検診に向かいます。
100~150
一回の学校検診で一人の先生が100から150名の児童、生徒さんを検診します。
大きな学校ででは、5,6名の先生と、筆記者として衛生士さんも一緒にお手伝いして一斉に検診を行います。
日頃、診療室では一日でも100名を超える患者さんは診れないわけですから、大変さがわかりますね。
校長室で
検診が終わってもすぐに帰るわけではありません。
校長先生、養護教諭の先生、そして歯科医師、歯科衛生士がその日の検診内容について総括する会議が行われます。
その内容は、その学校の歯科保健計画に役立つことになります。
高校を卒業したら
学校歯科検診は、ほとんどの学校では行われません。
自分でかかりつけ歯科医をもって定期検診を受けましょう。
12歳児の平均むし歯本数0.3本
先日、平成30年度の都道府県別12歳児1人平均むし歯本数の発表がありました。新潟県は0.3本、むし歯の少ない県として19年連続日本一を継続しています。
むし歯の少ない子が親世代
初めて日本一になった19年前、当時12歳だった子ども達は、今は31歳。
むし歯が少なかった世代の子ども達が今は親世代ですね。やっぱりむし歯の少ない子ども達になるでしょう。そのうち、むし歯ゼロの世の中になるかもしれませんね。
むし歯は環境から
ここまでむし歯が少ないと、かえっていっぱいむし歯がある子どもに注目があつまります。おやつ、飲み物、歯を磨く習慣、食事時間。もし、むし歯になったら、歯医者さんへすぐに行ける環境かなど、生活環境からむし歯をいっぱい作ってしまっているのではないかと心配になってしまいます。